嫌なニオイは人に嫌われたり、ブラウスが黄ばんだりして、とても深刻な悩みで本人しかわからないところです。その一方では、治療はしたいけど手術は怖いとか、仕事や学校を休みたくないとお考えの方も多いようです。
「人よりも汗をたくさんかく」、「汗やワキの下の臭いが気になる」、「もしかしたら、私はワキガかもしれない」等々。
臭いに敏感な国民性も相まって、ワキガの悩みはなかなか人に相談しづらいものです。
ワキガ発生率は欧米のそれと比較してかなり低いほうで、10〜15%といわれています。しかし、食生活の欧米化などにより、現代人の体質が変化し、ワキガに悩む人の数は増加傾向にあるようです。特に日本では毎日の入浴の習慣が根づいているため、 多少臭う、という程度であっても冷ややかな視線が送られたり、周囲を不快に感じさせたりします。ワキガや体臭に対しておおらかな欧米人とは異なり、日本人にとっては「臭いを発生させない」ことがエチケットであり、マナー。
昨今ではデオドラント剤や消臭グッズが市場にたくさん並んでいることもあり、ワキガを持っていることは、対人関係において大きな障害となってしまうのです。














一般的にいう「ワキガ」とは、通常の状態でそれと認識できる臭いを指します。スポーツした時や暑いときにかく「温熱性発汗」は、1%弱の塩分を含む水分99%のエクリン汗と呼ばれる汗です。エクリン汗は皮脂と混ざり合い、蒸されたような状態になると汗臭くなりますが、これは「ワキガ臭」とは違います。ワキガは「わきの下の汗が原因で生じる悪臭」を指し、そのもとをつくるのは、アポクリン汗と呼ばれる粘り気のある汗です。
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